2019年9月23日月曜日

今人気のユーチューバーはまもなく動画では食えなくなる

前回の選挙の政見放送からマツコデラックスさんへの絡みまで、ネットで話題をさらっているNHKから国民を守る党の立花氏。メンタリストのダイゴさんや堀江貴文さんが、彼のyoutube動画の再生回数アップ戦略を分析して評価しています。しかし、立花氏の戦略は何も真新しい手法では決してありません。この手法は既に1982年の「笑っていいとも!」によって確立されていた手法なんです。ご存知のように司会はタモリさんで、番組の見所は、なんといっても日替わりで紹介された友だちゲストです。この斬新な手法による番組は、なんと31年間も続いたことで、ギネスにも認定される長寿番組となりました。最初の頃は、次に紹介されるゲストが誰になるのか予測がつかないLive感がうりでしたが、しだいにその視聴率の高さからゲストの広報の場に利用されるようになりました。しかし、それはそれで毎日番組の内容を更新し続けなければならない制作側としてはありがたいことでした。そして、なによりもタモリさんにとっても、息の長いMCタレントとしての ポジションを確立する場にもなっていたのです。この番組の友達ゲストは旬の人だったりそうでなかったり、俳優だったり歌手だったりと、ジャンルを問わずバラエティに富んで幅が広いという特徴がありました?当然、ゲストのファンや関心のある視聴者は、少なからずその登場日には番組を見ていたのは間違いありません。いっぽう、もともとのタモリさんといえば、かなりニッチなキャラのタレントで、独特なパフォーマンスで、およそ万人に好まれるという方ではありませんでした。ところが、回を重ねるに連れ、タモリさんが淡々とゲストをイジるだけで、自分が無理に面白いことをする必要がないことに気付き始めます。つまり、ゲストは告知したいことに視聴者の関心を集めようと必死になるので、彼はそれを引き出せばいいだけになったのです。それにくわえ、幅広いジャンルのゲストを迎えて同じ画面に映ることで、認知度もそれに合わせて上がっていき、タモリさんがマンネリ化してもとなりのゲストが毎回新鮮なので飽きられないという効果がありました。つまり、ゲストが数字を番組にもたらし、マンネリズムの極みともいえるタモリさんに常に新鮮な印象を与え続け、現在の磐石なポジションまで押し上げたのです。
これでおわかりですね。立花氏がやっていることも、他のyoutuberがやっているコラボも、数字を 持っている人と絡むことで、息の長い活動を維持していこうとする陳腐な戦略なんですね。しかし、ネット視聴者はとても飽きやすく、人気のタレントも少ないのが現実です。また、コラボされる側の人気youtuberにもメリットがでないと、今後は共演を断られるケースも出てくるでしょう。「笑っていいとも!」は、なんと31年間続きましたが、youtubeの世界にはまだまだタレントも少なく、視聴者層も偏りがちのうえ、飽きっぽいという性質があります。果たして立花氏や今の人気youtuberがいつまで高収益を維持できるか予想してみませんか?

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